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2005.11.10

テレビゲームで集中力増進(CNET Japan)

テレビゲームで集中力増進--米で始まった「逆バリ」療法 (CNET Japan)

 Janet Herliheyは昨年、11歳の息子が注意力欠如障害(Attention Deficit Disorder:ADD)と診断された際、それまで考えも及ばなかった治療法を受け入れる気になった。その治療法とは、子どもをビデオゲームで遊ばせることである。

 Herliheyが、ADDの治療法として医薬品の代わりにビデオゲームを選んだ理由は、それがNASAの技術だったからだ。この技術は、SonyのPlayStation 2(PS2)用ゲームソフト「Ratchet & Clank」など、子供への悪影響が少ない市販のゲームで遊んでいる間に、子供が集中し、リラックスできるよう子供の脳を「調整」するのに役立つ。

 「SMART BrainGames」と呼ばれるこのシステムは、基本的に、ヘルメット内のセンサーを使って、ゲームで遊んでいるHerliheyの息子の脳波を測定する。そして、PS2に接続されたコンピュータがゲーム内のストーリー展開に様々な変化を起こす。例えば、プレイヤーの集中力が高まってきたら、レーシングゲーム内の自動車の速度を加速させる、といった具合だ。

 BrainGames技術は元々、NASAが飛行中のパイロットの集中力を向上させる目的で開発したものだ。カリフォルニア州サンディエゴに拠点を置くCyberLearning Technologiesが、2002年にこの技術の独占的ライセンス(使用権)を取得し、2003年に全体的な学習システムを開発し、特許を取得した。

 BrainGamesには、簡単に頭に装着可能なヘルメットが付属している。このヘルメットには3つのセンサーが付いていて、それらのセンサーを通して脳波を測定する。脳波のデータは、プレイヤーの首に取り付けられ、PS2に接続されている、いわゆるスマートボックスに送られる。このスマートボックスは改造されたゲームコントローラで、30秒毎に脳からのリアルタイム信号の収集、または脳活動の様子の写真撮影を行う。その後、データは、ゲームのストーリー展開に影響を与えるプログラムで処理される。

 例えばレーシングゲーム「Burnout」では、自動車の速度が調節される。子供の操作、集中力が最高潮に達すると、自動車の速度は毎時100マイル(約160km)に達する。しかし、子供が疲労を感じたり、集中力が低下すると、コントローラのボタンを同じ強さで押しても、速度は毎時70マイル(約110km)まで低下する。子供が自動車の速度を上げるには、ゲームに集中するしかない。

 またこのシステムでは、ストレスも測定される。子供のストレスレベルが上昇し過ぎると、コントローラが振動するか、あるいはステアリング(ハンドル操作)機能が停止する。この警告により、子供は、過度なストレスを感じることなく、集中することを覚える。

 「(子供たちは)単に(コントローラの)ボタンを押しているだけではなく、ゲーム展開に影響を与えるために席に座っているのだと感じることができる。子供たちは自分の生理機能を使っているのだ。彼らは完全な実体験のように感じることができ、ゲームに没頭する」とCyberlearning TechnologiesのCEO、Domenic Grecoは語る。

 CyberLearningは2005年4月、Smart BrainGamesシステムの販売を開始した。価格は、同社のウェブサイトでの直販価格が550ドルだ。同社によると、すでに1200~1300世帯が同システムを使用したという。同社は2004年に、多くの小児科医および精神分析医と提携して、ADDと診断された子供たちに同ソフトを使用した。

 ビデオゲームは子供たちにとって有害というのが一般的な認識だが、CyberLearningのシステムは、この認識とは好対照である。大々的に宣伝されている多くのビデオゲームの暴力的描写によって、子どもたちの攻撃的な行動が助長されているという意見が日々聞かれる。事実、米国の多くの州で、暴力的な内容のゲームの販売を禁じる法律が制定されたり、あるいは、そのような法の制定が検討されたりしている。

 しかし、CyberlearningのBrainGamesシステムは、レーシングゲームやキャラクターが飛び跳ねるビデオゲームと連動して機能する設計になっている。プレイヤーである子供たちは、集中力を高めることによって、ゲームに出てくる物体の速度やキャラクターが飛び跳ねる高さに影響を与えることができる。同システムは、人気シューティングゲーム「Resident Evil」のような、暴力的と非難されている種類のゲームとは無関係だ。

 この技術の開発が始まったそもそもの発端は、ビデオゲームとは何の関係もない。NASAは1990年代末に、パイロットの集中力と忍耐力を測定する研究を行った。研究者らは、飛行機のコクピットが自動化されていればされているほど、パイロットの操縦に対する集中力が低下し、その結果、緊急時に迅速な対応が取れないことを発見した。そこで科学者らは、パイロットの集中力を維持するため、技術と人間の各種機能との理想的な調和を作り出す「閉ループ」設計を開発した。

 Herliheyにとって、NASAの技術のメカニズムは未だ不明な点が多いが、彼女の息子は、同システムの使用を開始してからおよそ1年後には、使用前に比べ落ち着き、集中力も高まり、じっくり本も読めるようになったという。

 「息子の記憶力が向上し、1つの作業に集中する能力も改善した。以前は、注意力が散漫だったため45分かかっていた作業が、今では15分でこなせるようになった」とHerliheyは語る。またHerliheyによると、じっとしていられない傾向がある彼女の息子の兄弟もビデオゲームで遊ぶようになってから症状に改善が見られたという。




 ちょっと勘違いを起こしてしまいそうなニュースですね。でも、興味深い・・・

 読んでみればわかりますが、このニュースで言われている「ビデオゲーム」は普通に日常で子ども達が遊ぶゲームではなく、「NASAが開発したSMART BrainGamesと呼ばれるゲーム」です。

 しかし何はともあれ、ゲームを活用した治療という点で興味を引かれます。

 価格が550ドルと多少高額ですので、ゲームという観点からただ単に儲けを狙った話という雰囲気がしない事もありませんが・・・
 特許を取得しており、「すでに1200~1300世帯が同システムを使用」という事や「多くの小児科医および精神分析医と提携して、ADDと診断された子供たちに同ソフトを使用した」といった動きもありますので、新しい・面白い治療法であることは間違いなさそうです。
 
 このニュースの原文はこちら
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